2023年12月08日
12月8日から、コレクション展示「花・草・木 加賀本多博物館の植物たち」がはじまりました。
加賀本多家の家紋「立葵紋」は、フタバアオイという植物の葉をかたどったものです。この立葵紋や、葵の葉を表したその他の意匠をはじめ、吉祥文様として広く用いられる松竹梅や橘、四季を彩る桜や秋草など、当館のコレクションから植物の姿を表した武具や調度品をご紹介します。
また、加賀本多家初代・本多政重の父は、徳川家康の重臣・本多正信です。正信は家康の厚い信頼を受け、側近として江戸幕府の創業と政権基盤確立に貢献しました。現在、全国的にも珍しい本多正信関連資料を展示しています。
古文書コーナーでは、老中奉書や伊勢津藩主・藤堂高虎の書状を紹介しています。元和8年(1622)、下野宇都宮藩主・本多正純が突如改易されるという事件により、弟である加賀本多家初代・本多政重が連座となる危険がありましたが、藤堂高虎らの奔走もあり事なきを得ました。